等持院…将軍足利尊氏が、天竜寺の夢窓国師に命じて、衣笠山の南麓に創建したもの。中には書院や茶席もあり、紅葉の美しさはもちろん、芙蓉や萩の咲く名園でもある。
祇王寺…小倉山麓、竹と楓に囲まれたささやかな草庵の尼寺。静かな佇まいの四季の風情は格別で、特に晩秋の祇王寺は深紅に包まれた草庵、路に、庭に、草屋根に散り紅葉が重なっていく・・・名画のような美しさである。
常寂光寺…秀吉の宗門統制に逆らって筋を通し、大本山本国寺16世の座を降りて隠棲した日禎上人が小倉山に開山したといわれている。ささやかな山寺の感じであるが、周辺の紅葉は嵯峨野の中でも屈指の美しさである。
天竜寺…後醍醐天皇の供養のため、足利尊氏によって創建された寺。何といってもここの見どころは嵐山を借景に、夢窓国師が作庭した曹源池と回遊庭園で、特に紅葉の景観はすばらしい。
詩仙堂丈山寺…徳川譜代の臣で、後に隷書、漢詩の大家、煎茶(文人茶)の開祖ともなった石川丈山が造営したもので、ここから眺める庭園の美しさは四季それぞれに趣があり、特に春のさつき、秋の紅葉は見事である。
永観堂(禅林寺)…モミジの永観堂として知られ、1100有余年の歴史をもった京都有数の古刹でもある。境内の「放生池」を中心にした庭園には様々な木々が植えられ、四季それぞれの情趣を醸し出しているが、色彩豊な紅葉の美しさはまた格別である。
竜安寺…方丈前庭の枯山水庭園(石庭)で知られているが、藤原時代の由緒をとどめる鏡容池は、周囲の木々と調和し桜、新緑、紅葉が訪れる人を楽しませてくれる。
大原・三千院…この寺はもともと女性とのかかわりが深く、平安の頃から女人禁制だった比叡山延暦寺に対し、三千院は女性にも開放され、仏門を志す女性たちにとっては唯一の祈りの場であった。
嵐山…かつて平安の貴族が舟遊びに興じたところで、春は桜の花びら、秋は紅葉の葉が嵐のように降り注いだことから、嵐山と呼ばれるようになったとか…春の桜、夏の涼、秋の紅葉、冬の雪景色と、いずれの季節も絶景、京都屈指の景勝地である。
風景・風物……P--2