シュンラン(春蘭) ラン科 (花期・春)

 いつも通りかかる神社のタイサンボクの巨木が、真っ白な大輪を咲かせていた。直径20センチもある大きな花だが、木も大きいので、アップで写すには脚立がいる。モクレンの仲間だけによく似ているが、大きさは2倍も3倍もある。
 北アメリカ原産で、明治初期に渡来、花・葉・樹形などが大きく、立派なことを称賛してこの名がつけられたとか。また、花の形を大きな盃(さかずき)に見立てて「大盃木」、それが「泰山木」になったともいわれている。

 万葉の時代、中国から渡来したといわれる多年草で、カラナデシコ(唐撫子)とも呼ばれている。
 改良品種も多く、庭や畑を華やかに彩っている。高さ30cmぐらいの茎の先が小枝に分かれ、紅、白、淡紅など色とりどり花を多くつけ、花弁は5枚、先が浅く切れこみ、蛇の目模様になっているものが多い。

 日本産の蘭で、代表的な山野草。愛好家も多く、シュンランを専門にやっている人も多いそうだ。
 土筆(つくし)のようにひょろひょろと茎を伸ばし、花は葉と同じような淡緑色なので、あまり目立たないが、よく見ると白っぽい唇弁に紫の斑点がある。その斑点がホクロに見えるのか、ホクロ(黒子)の別名があるそうだ。

 寒さに強い球根植物。 5弁の小さい花が集まって、半球形となり、鮮やかな紫色の花を咲かせる。スキラ、スキルラ、ツルボなどの別名があるが、その意味はよく分からない。 シラーはギリシャ語の「害になる」に由来しているとのこと、何か害になることがあるのかな… ちなみに花言葉は「恋の呼びかけ」。

 春の夜,暖かい風に誘われて散歩をしていると、甘い花の香りが漂ってくる。辿って行くとだんだん匂いが強くなり、暗くても沈丁花が咲いていることが分かる。
 花芽は師走の頃からでき、そのまま寒中の3ヵ月ほどを過ごし、春、花を開く。咲いてしまうと白っぽいが、つぼみの時には小豆色のものと白いのがある。葉の形が丁字(ちょうじ)という植物に似ているところから、沈丁花の名がつけられた。

 山野や道端に生えるつる性の植物で、唇状の変わった花を咲かせる。花は初めは白色、だんだん黄色になり、それが金色と銀色の花が混じっているように見えるので、金銀花の別名がある。また、スイカズラを忍冬とも書くが、これは、冬になってもつるが枯れず、緑の葉を付けている、つまり、冬を耐え忍んでいるからだろうか。

 水仙は、師走半ばから咲き出しいる。花の少ないこの季節、庭先や道端に咲く花はなんとも可憐である。
 冬に咲くのは日本水仙、房咲水仙など早咲系のもので、小柄で特に可憐、春先に咲くラッパ水仙や口紅水仙など遅咲系のものは花が一回り大きい。 

 竹とんぼが回転しているような、薄紫色の花をつけた高木。秋には実をつける。
 「栴檀は双葉より香し」のセンダンは、ビャクダン(白檀)の別名であって,このセンダンではないそうだ。また雑草にセンダングサというのがあるが、葉が似ているから…  実は初めのうちは緑色、葉が落ちた後は実がよく目立ち、やがて黄色に変わっていく。

 名前ととおり、節分の頃、石灰岩地の樹林に咲く多年草。
 高さは5〜15cm、茎の先端に白い2cmほどの花をつける。 5弁の花びらのように見えるのはがく片で、真中から出ている蜜線が花弁だそうだ。
 

 スズランといえば北海道を連想するが、本州・中北部の高原にも自生している所があるという。 家庭の庭先などで見かけるのはもちろん栽培・観賞用のもの。私もずっと以前、北海道みやげに買ってきたことがあるが、いつの間にか消えてしまった。谷間の姫百合といわれ、君影草というロマンチックな別名もある。

シラー ユリ科 (花期・春)

ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科 (花期・春)

タイサンボク(大山木・泰山木) モクレン科 (花期・春〜初夏)

スイカズラ(吸葛) スイカズラ科 (花期・春)

スイセン(水仙) ヒガンバナ科 (花期・冬〜春)

スズラン(鈴蘭) ユリ科 (花期・春)

セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科 (花期・早春)

セキチク(石竹) ナデシコ科 (花期・春〜初夏)

センダン(栴檀) センダン科 (花期・晩春〜初夏)