梅雨が似合う花がアジサイとハナショウブ。よく似たアヤメやカキツバタにくらべ、ハナショウブは花が大きく、色や柄も多彩。
 ハナショウブは大きく分けると江戸系、肥後系、伊勢系がある。ちなみに三重県の県花は花菖蒲、それは伊勢神宮に近い斎宮に、花菖蒲の原種であるノハナショウブの群生(国指定の天然記念物)があること、また伊勢神宮外宮に花菖蒲園)があることなどから決められたもの。

ノカンゾウ(野萓草) ユリ科 (花期・夏)

 ノカンゾウやヤブカンゾウ、キスゲなどは、どれもユリによく似た花で、見分けるのが難しい。
 ヤブカンゾウは黄赤色の八重咲き、ノカンゾウは主に黄色で、一重の花を昼間だけ咲かすというから、この花はノカンゾウだろう。。

 花は赤、ピンク、白、黄色などの小花が密集して咲き、その形は色によって微妙に違っている。特に黄色の花は西洋ノコギリソウと呼ばれており、ほとんど隙間なく小花がついて、一つの花に見える。
 このように花は違うが、共通しているのは葉が鋸のようにギザギザに切れ込んでいることで、そこから命名された。別名はハゴロモソウ(羽衣草)ともいう。

 日当たりの良い山野に普通に見られる多年草。その落ち着いた色合いは和風庭園にもよく似合いそう。
 よく似た花にヨメナ、春に咲く都忘れがあり、区別するのが難しい。

 夏の最中に咲くノボタン。高さ1m前後の常緑低木で、枝先に紅紫色の美しい花を咲かせる。花期は長く、夏から11月にかけて楽しめる。よく見かけるのは紫色(紫紺野牡丹)だが、ほかに赤や白もある。

 細長いしなやかな茎に、蝶々が飛んでいるような可愛い花、白蝶草の名前にぴったりの花である。
 初夏のころから秋半ばにかけての長い間咲きつづける。耐寒性の多年草で、こぼれ種でも殖えるとのこと。

 ハスの原産地はインドで、日本には中国を通じて伝わったものといわれている。 仏像の台座に 「蓮華座(れんげざ)」 というのがあるが、蓮華とはハス(蓮)の花そのもの。子供の頃よく歌った 「ひ〜らいた ひいらいた なんの はなが ひ〜らいた れんげの は〜なが ひいらいた」 というのは,蓮の花のことだって…。
 

 猛暑の中で咲く、その名も涼しいハツユキソウ。 といっても、花はごく小さく、申し訳に咲いているようだ。 葉に白い斑が入って、あたかも雪化粧をしたように見えるので、そのイメージをすばり花の名前にしたのだろう。

 秋の訪れを感じる花のひとつだ。このハナトラノオのほかオカトラノオなど「〇〇トラノオ」という名前の花はいろいろあるが、いずれも花穂が長く、その回りに花がつく植物を指している。別名をカクトラノオ(角虎の尾)と呼ばれるのは、茎の断面が四角形だから。

ノコギリソウ(鋸草) キク科 (花期・夏)

ノコンギク(野紺菊) キク科 (花期・秋)

ノボタン(野牡丹) ノボタン科 (花期・夏〜秋)

ハクチョウソウ(白蝶草) アカバナ科 (花期・初夏〜秋)

ハス(蓮) ハス科 (花期・夏)

ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科 (花期・夏)

ハナトラノオ(花虎の尾) シソ科 (花期・夏〜秋)

ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科 (花期・初夏)

バイカモ(梅花藻) キンポウゲ科 (花期・夏)

 バイカモ…カタカナでは分からないが、梅花藻と書くとすぐ分かる。米原町醒井を流れる地蔵川に咲く珍しい水中花である。
 地蔵川は付近から湧き出る清水によってできた川… バイカモはきれいな水の中に生育し、7〜8月にかけて白い小さな花を咲かせる。5弁のその花姿が梅の花に似ているところからこの名がつけられている。