時々歩く山野の自然歩道に植えられており、へメロカリスの名札が立ててあった。暑さ寒さに強い多年草で、園芸品種もかなり出ているそうだ。 花を見ればわかるように、ニッコウキスゲ、ユウスゲ、ヤブカンゾウ、ノカンゾウなどの仲間である。

フジ(藤) マメ科 (花期・初夏)

 ゴールデンウイークには、牡丹や石楠花とともに、藤もちょうど見ごろを迎える。
 藤色という表現があるが、それは薄紫色のこと、白い花は藤のイメージがしない。藤はほかの木に右巻きに巻きついて大きくなるが、山藤は左巻きだそうだ。

 ムクゲとフヨウは、夏から秋への長い間、 次から次へと咲きつづける。特にフヨウは朝、散歩に出かけるときはまだ蕾が多いが、帰る頃にはまぶしそうに朝の陽射しを受けていっせいに開き、茎には順番待ちの蕾がひしめいている。 また咲いた後の枯れ芙蓉も風情がある。

 釣鐘をぶら下げたようなこの種の花はいろいろあるが、ホタルブクロは山道や山麓に生える多年草。今では庭などで栽培されているものが多い。花の長さは5〜8センチで、先が5裂しており、色は白、紅紫の淡いもの、濃いものなど、形はまさに袋、「花の中に蛍を入れるとその明かりが外へ透けて見える」ことから、この名前になったとか…。提灯のまたの名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ているので蛍袋になったという説もある。

 山野草かと思ったら、庭などに栽培されている多年草で、原種は阿蘇山の草原に生えるツクシマツモト(筑紫松本)だという。
 花は上品な渋めのピンク色。これによく似た花に京都・嵯峨の仙翁寺につたわるセンノウがるそうで、花の形が歌舞伎役者の松本幸四郎の紋所に似ているからマツモトセンノウと名づけられたという説と、信州松本の方に多いからという説がある。

 夏の野道に黄色い清楚な花を咲かせているマツヨイグサ、夕方、宵になるのを待つように開き、昼間はしぼむすが、朝の散歩ではまだ咲いている。
 よく竹久夢二の歌から「宵待草」と呼ばれるが、本当は待宵草。また「月見草」の別名もある。

 いろいろと変わった花があるものだが、これもその一つ、ビンなどを洗うブラシにそっくりのブラシノキ。オーストラリア原産で、明治の中期に渡来したという。真紅の花がほとんどだが、白い花もあるようだ。

フヨウ(芙蓉) アオイ科 (花期・夏〜秋)

ブラシノキ(ブラシの木) フトモモ科 (花期・夏)

ヘクソカズラ(屁糞葛) アカネ科 (花期・夏)

ヘメロカリス ユリ科 (花期・夏)

ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科 (花期・初夏)

ホテイアオイ(布袋葵) ミズアオイ科 
              (花期・夏〜秋)

 ホテイアオイは浮き草の一種で、葉は卵形に膨らんでおり、これが浮き袋になっている。 このふくらみが布袋さんを連想させることからこの名がつけられた。
 花は薄紫色で美しいが、美人薄命といわれるとおり、一日で咲き終わり、水中に倒れこんでしまうそうだ。

マツモトセンノウ(松本仙翁) ナデシコ科 (花期・初夏)

マツヨイグサ(待宵草) アカバナ科 (花期・夏)

ミズギボウシ(水擬宝珠) ユリ科 
               (花期・夏)

ギボウシの仲間だが、これは水辺や湿地に咲くのでミズギボウシとして区別されている。花は小さく、清楚な感じ。

 公園のツツジの木に巻きついた葛が、写真のような可愛い花を咲かせた。その名はへクソカズラ、可愛い花なのにとんでもない名前をつけられたものだ。 近づいてみると、それらしき臭いが少しは匂ってきた。 もう一つの名前はヤイトバナ(灸花)。花の色がお灸をすえた跡のように見えるからとのこと、これもあまれ良い名前ではない。
 これではあまりに可哀相だと、つけられている別名がサオトメバナ(早乙女花)。 花のあとは小さな実をつける。