草ぼうぼうのわが家の庭に、夏になると、ひとり生えのサフランモドキが咲き、彩りを添えてくれる。細い葉の間から毎日茎が芽を出し、25cmぐらいに伸びて次々と花を咲かせる。

コムラサキ(小紫) クマツヅラ科 (花期・夏)

 サギソウはもともと湿地に自生する多年草であるが、今では身近で栽培、楽しむ人も多い。
 7 月頃に 2〜30 cmの花茎を伸ばし,先端に 2・3 個の花をつける。萼片は小さく緑色,花弁は白で、いずれも 3 枚、そのうちの2 枚の大きな唇弁は縁が細かく裂けている。この花の形が白鷺の飛んでいる姿に似ているところから、この名前がついている。
 

 初夏の青い空を背景に、真っ赤な花がきれいなザクロ、その後の実の変化も面白い。
 なぜ「ザクロ」なのか… 漢名の「石榴」の音読み「せきりゅう」が次第に変化して「ざくろ」になったといわれている。
 ザクロの実は種が多いことから、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣のシンボルにしていたそうだ。また、男性の中にいる唯一の女性のことを「紅一点」というが、これは中国の王・安石が石榴の林の中に咲く花を詠んだ詩からでた言葉だといわれている。

 ユリにもいろいろあるが、日本特産種で、ヤマユリとともに日本を代表するのがこのササユリ。以前は、山野のいたるところで見られたササユリも、今では貴重な存在になっており、花言葉も「稀少・珍しい」となっている。
 細い葉が笹の葉に似ているのでこの名がついている。花は白に近い淡いピンク色で、ほのかな芳香がある。

 秋、可愛い紫の実をつけるコムラサキが、梅雨の頃、薄紫色のきれいな花を咲かせる。ムラサキシキブと変わらないが、やや小さいのでコムラサキ。観賞用に植えられているのは殆どがコムラサキである。
 花は、根元に近い方から順次開花し、先端に向かって咲いていく。間もなくこの花が実に変わり、緑から紫色へと変化していくころはもう秋だ。

 サネカズラは、山野に自生する蔓性の植物だが、真っ赤に熟したこの実は、盆栽として育てられたもの。
 葉は椿によく似ており、初夏のころ、黄白色の花を咲かせる。実は5ミリほどの球形の集りで、淡緑から赤へと色を変え、真っ赤に熟していく。皮をむいてつぶし、水を加えるとネバネバした液体になり、これを整髪料にしたことからビナンカズラ(美男葛)の別名がある。

 サルビアは夏を代表する花の一つ。私の住む団地はこの百日紅が街路樹となっている。
 百日紅は赤、ピンク、紫、白など色とりどりの花があり、10月半ばまでの100日間咲き続けるので、百日紅の名がついている。これと同じように名前がつけられているのが日々草、百日草、千日紅など。また幹がすべすべで猿も登れないところから発音どおり「猿滑」と書くこともある。

 フウリンソウによく似た釣鐘型の花を、茎の下から上までいっぱいつけ、中には花をつけすぎたのか、湾曲したものも見かけた。
 花は白や薄紫色で、斜め下向きに咲きく。別名はキツネノテブクロ(狐の手袋)とか…。

 このシキンカラマツは、近所の山野草愛好家の庭に咲いていた。
 花びらが赤紫色、オシベが黄色の清楚な花。山地の落葉広葉樹林の縁や林の中に生える多年草で、姿形がカラマツソウ(落葉松草)に似ていることから、この名がつけられたとのこと。

サギソウ(鷺草) ラン科 (花期・夏)

ザクロ(石榴) ザクロ科 (花期・夏)

ササユリ(笹百合) ユリ科 (花期・夏)

サネカズラ(実葛) ナツブサ科 (花期・夏)

サフランモドキ(さふらん擬き) ヒガンバナ科 (花期・夏)

サルスベリ(百日紅) ミソハギ科 (花期・夏)

ジキタリス ゴマノハグサ科 (花期・春)

シキンカラマツ(紫錦唐松) キンポウゲ科 (花期・夏)

シチヘンゲ(七変化) クマツヅラ科 (花期・夏〜秋)

 本名はランタナのようだ。夏から秋にかけての長い間、咲きつづけるこの花、同じ茎から違った色の花を咲かすことから、七変化の名で通っている。花の後、すぐに実をつけるが、その実の色が緑から茶、黒へと変わっていく。これも七変化ではないかと思うのだが・・・。もう一つの別名はコウオウカ(紅黄花)。